はじめに
前回【マラソン前日の準備 ~ マラソン当日のスタート前までの過ごし方編】は、
1.マラソン前日の準備・マラソン当日の持ち物について
2.富山への移動~会場での手続き(ゼッケン受取り)
3.マラソン前夜の過ごし方
4.マラソン当日の朝の過ごし方(起床~朝食~会場への移動)
5.スタート前、マラソン会場内での過ごし方(ウォーミングアップ~スタートラインへ)
等の内容を記載しました。
今回は、初マラソンサブ4達成に向け、富山マラソンがスタート!
初マラソンスタート~フィニッシュまでの1km毎のラップを踏まえた道中の振り返りやアドバイス・反省点、フィニッシュ後の様子・公式記録発表等、最終回を発信します。
初マラソンスタート!
スタート前に、大会ゲストの有森裕子さんが挨拶。
マラソン大会が開催できることを本当に喜ばれていて、「ウェーイ⤴・ヒュー⤴」といった大絶叫でスピーチ!『有森さんって結構落ち着いた感じで話す方』と思っていたので、かなり意外でした。笑
9時ちょうど、かなり遠くからスタートのピストル音がしました。
私のKブロックはまだ動く気配がしません。
2~3分くらいしてようやく前が動き出し、早歩きからジョグへ。スタートラインまでは4~500mありますが、公式記録の測定もそちらのスタートラインからなので、Garminの計測もそちらからスタートします。
スタートラインには有森裕子さんがいて、「ウェーイ⤴・ヒュー⤴」のシャウトを交えながら、テンションMAXでランナーを見送っていました!笑
スタートラインを越えて、いよいよ初マラソンサブ4に向けてスタート!練習の成果を出す時が来ました。
1km~10km 振り返り
最初の1~2kmは渋滞していますので、目標の巡航ペースの1km:5:30ペースに届かずちょっと焦りますが、サブ4ペースの5:41ペース以内では走れています。
ただ、前のランナーをかわすのにジグザグ走るのは脚に負担がかかりますし、転倒といったリスクもあるので、やはり前の方でスタートして、前が詰まらない状況でスタートすることが望ましいです。
途中1.5kmくらいのあたりで、思ったよりコンパクトな高岡大仏前を通りました。その後城下町の街並みが続きますが、沿道には沢山の方がいて、声援が励みになります。
富山マラソンは、高岡~射水~富山間を走りますが、富山湾・立山連峰を眺められる非常に景色の良いマラソンコースでした。マラソン中は景色を楽しむ余裕がほとんど無かったので、別の機会にゆっくり見たいです。
高岡駅を通り過ぎてようやく前もばらけ、5:30を切るペースで走れます。ただ、スタートから前のランナーをさばくために、ペースが上下したので、心拍を結構使ってしまった気がします。。
4.5kmで最初の給水。手前側は大混雑しているので、先頭の方の比較的空いている所からスポーツドリンクを取りました。給水の方法は【本番1ヶ月前 ~ 本番前の調整編】で紹介した方法でバッチリ取れました。
長距離の練習では750mlのドリンクボトルにスポーツドリンクを入れて持ち運んでいましたが、マラソン大会は給水が5kmおきくらいにあるので、いつもより少し軽く走れました。
6km以降、この辺りからはようやく前が詰まることなく、気持ちよく走れます。ペース・心拍共に落ち着いて走れました。
市街地を出て、庄川沿いを走る道に出た辺りで10km。55分31秒なので、スタート直後の遅れはありながら、1km:5:33ペースと順調なペース。
ここで【マラソン前日の準備 ~ マラソン当日のスタート前までの過ごし方編】で紹介の、ウエストポーチに入れていた、塩分チャージ・アミノバイタル/パーフェクトエネルギー ゼリードリンクを予定通り摂取。ごみはしっかり沿道のごみ箱に入れます。
10km~20km 振り返り
前半10kmを順調に通過して、庄川沿いを走ります。
途中、ゲストランナーで、東京マラソンで2度の2位、2012年ロンドンオリンピック出場の藤原新さんに爽やかに抜かれます。
一緒に走りたいですが、4分前半くらいのすごいペースですので、当然ムリです。。笑
15kmを過ぎると庄川の河口から富山湾に出ます。晴れの日の富山湾は絶景です。
射水市に入り、19kmの新湊きっときと市場辺りで、「ウェーイ⤴・ヒュー⤴」の大絶叫が聞こえます。そう、有森裕子さんです。笑 早くも声が枯れ気味ながら、スタート地点から移動し、相変わらずのテンションMAXで声援を送ってくれていました!
20kmを1:50:46秒で通過。1km:5:32ペースと、10kmまでと変わらずかなり順調。心拍もまだもっています。
ここで10kmと同様、塩分チャージ・アミノバイタル/パーフェクトエネルギー ゼリードリンクを予定通り摂取。
20km~30km 振り返り
20kmまでの前半戦を順調に終えました。
初マラソンサブ4に向けて、ここから試練の中盤戦に入ります。
20kmに差し掛かり、ついに最大の難所が来ます。
そう、新湊大橋です。
普段は自動車専用道路につき歩行者は通れないので、まさに富山マラソン限定のランニングコースです。
全長約3.5km・高低差40mほどですが、車で登るのと違い、急激な登りは本当に壁に感じます。Garminの記録を見て頂くと分かるように、一気にペースが落ちました。。
レベルが違いすぎますが、箱根駅伝5区のランナーはどれほどの体感なのでしょうか…
橋の頂上を超えたら一気に下りに。登りで遅れた分を取り戻そうと、1km:5:20秒台に戻します。しかし、この新湊大橋のアップダウンが効いたのか、23kmの5:25が最後の5:20秒台となります。ここからが試練の始まりです。
24km地点は1km:5:35ペース。体は動いているけど、ペースが上がっていないという違和感を覚えますが、まだサブ4ペースを維持。それ以降も、無理に1km:5:20秒台に上げずに、5:30秒ちょっとをキープ。
30kmを2:46:29と、1km平均:5:32ペースで来ましたが、30km地点では5:37とペースが落ちてきた中で、30kmの壁を迎えます。
30km過ぎに最後の塩分チャージ・アミノバイタル/パーフェクトエネルギー ゼリードリンクを予定通り摂取しますが、体がキツくなってきたのか、あまり体が受け付けず、無理やり飲み込みました。
30km~40km 振り返り
30kmを超え、田園地帯に入り、沿道の方も激減。「頑張れ~」の声援は結構励みになっていたので、少し寂しい感じ。また、この辺りになると完全に単独走なので、ペースも落ちてきている中でメンタルがやられます。
ここで一緒に参加している取引先の東福岡高校/サッカー部出身の方が歩いているのを発見。
もう声を掛ける余力はありませんでしたが、5:20秒くらいのペースで先行されていたと思うので、多分もっと本気で練習されていたらそのまま42.195km押し切っていて負けていたと思います。
年齢は私より一回りくらい上だと思いますが、素晴らしいです!終わったらビールを飲みながら健闘を称え合いたい!
「何とか私はサブ4したい!」と消えかけていた闘志が少し蘇りました。
1km:5:41にペースが落ちて来て苦しい33km過ぎ、コーラが飲める給水地点に。コーヒーを含むカフェイン・炭酸飲料を2週間ほど封印していたので、このタイミングのコーラは効きます。
これはマラソン経験者の諸先輩方からも聞いていましたが、効果ありです!
Bブロック・Cブロックといった私より先にスタートしていたランナーを抜かしていくことになりますが、動けなくなったランナーを運ぶために救急車は来るわ、脚を引きずりながら歩いているランナーは大勢いるわで、結構異様な光景です。。
35kmを過ぎ、ついに5:40台も厳しくなってきます。37kmで一瞬1km:5:44で走りますが、脚もつりはじめてきて、心拍も190bpmを超えたりとかなりきつくなってきたので、これ以上上げると最後まで持たないと、体全体で感じました。
ここで最後に取っていたスポーツ羊羹を取り出しますが、一口食べた後、全く体が受け付けず。。
何とか前半の貯金を活かして逃げ切るために、5:00台は死守しようとひたすら耐えるかなり苦しい走りに。。
40km~フィニッシュ 振り返り
41km地点、1km:6:05に。これ以上落ちたら貯金は尽き、いよいよサブ4は赤信号。
富山北大橋がひたすら長く感じますが、フォームなんてもはや関係なく、体は限界の中、気合と根性だけで前に進みます。
42km地点、応援団の大声援も借りつつ、何とか6:01で切り抜け、後195m…と思いきや、まだゴールは見えない。さすがのGarminも、完璧にコースに合わせた42.195kmではなく、誤差が出ます。
ようやく本物のゴールが見えてフィニッシュ!!!
富山マラソンの様子はTVで実況生中継で放送していたので、後でYouTubeで確認すると、フィニッシュ時に手を上げていますが、精魂尽き果て、すぐにガクッと崩れ落ちる様子が映っていました…_| ̄|○笑
フィニッシュ後
フィニッシュ直後、限界を超え、体も脚もボロボロになりとにかく座りたかったので、座れる場所を探し、数分間休憩し呼吸を整えます。
その後、シューズに付けていた計測チップを返却 ⇒ 給水サービス ⇒ フィニッシャータオル受取り ⇒ 完走メダルを受け取りました。
給食コーナーもありましたが、とても食べれる体調ではありませんでした。。
富山マラソンは、富山名物の「ますずし」や「白エビ天むす」といった食事が提供されます。次回はこういった食事を楽しめるよう、余裕を持ってフィニッシュしてみたいです。笑
手荷物を受け取り着替え。
ここでゴール後の栄養補給として持ってきていた大塚製薬/BODY MAINTEを飲みました。元々あまりごくごく飲める美味しいものではないですが、この日は疲労感や脱水気味のためか、いつも以上に飲むのがキツかったです。。しかし、ここのケアで回復のスピードが変わるので、流し込みました。
ここから脚を引きずりながら、あいの風とやま鉄道でもう1泊する高岡へ戻りました。
日曜なので結構混んでいて中々座れず、マラソン後は帰宅までがキツイと言われるのがよく分かりました。。笑
ホテルに戻り、夜の取引先との反省会を兼ねた会食まで時間があるので、1時間以上昼寝しました。
結果発表
起床後テレビを付けると富山マラソンが生中継されていました。
ここで公式記録を確認。
結果は…
ネットタイム:3:59:16で目標の初マラソンサブ4を達成することができました!!!
※先頭がスタートしてからの公式記録は4:03:34ですが、後ろのブロックからスタートにつきかなり時差が出てしまうので、私はネットタイムでの初マラソンサブ4を目指していたので、ご了承願います。
ちなみに、富山マラソン2021の出場者が8,880人で、私の順位ですと上位約24%となる計算ですので、サブ4達成割合は、25%くらいになります。
約7ヶ月ほどかけて準備をしてきましたが、ケガあり、タイムの伸び悩みあり、夏場の暑い中でのランニング、早起きして仕事前のランニング、川沿いをひたすら走る距離走の練習等、色々なキツイ部分も経験し、自分を追い込みまくった中での成果ですので、本当に嬉しかったです!
別途発信するこれまでの数々の資格取得の中でも、努力して結果を出すというプロセスは行ってきましたが、フルマラソンという全くの未知の領域へ挑戦し、初マラソンという一生に一度しか経験できない中で出せた記録なので、喜びが増します。
練習の時間を作ってくれた妻にも大感謝です。
反省会
当日夜、今回出場したメンバーで集まり、反省会を兼ね会食。
私は一応早めにゴールし、少しだけ回復しましたが、制限時間の7時間ギリギリでゴールした方もいたりと、スタート前とは一転、フィニッシュした達成感というより、全員疲労困憊でした。。笑
(但し、10kmの第一関門で時間切れによりリタイアとなった今回富山マラソン出場発案者で言い出しっぺの取引先の社長は除きます。笑)
約2週間禁酒してきたので、さぞかしビールが旨いだろうと思いきや、疲労感からか、ぐびぐび飲める感じではなかったです。笑
それでも、記録はさておき皆さんそれぞれが体験した42.195kmを語り合うことができ、取引先との絆も深まり、非常に良い経験となりました。
取引先の東福岡高校/サッカー部出身の方は、私に抜かれたことを気付いたとのことでした。
脚がつり、歩き続ける展開だったとのことでしたが、お互いの健闘を称え合いました。
翌日月曜朝、一緒に参加していた上司と、脚を引きずりながら北陸新幹線で東京へ戻り、そのまま会社で仕事しました。
まとめ
今回は、初マラソンの富山マラソンのスタート~フィニッシュまでの1km毎のラップを踏まえた道中の振り返りやアドバイス・反省点、フィニッシュ後の様子・公式記録発表等、記載しました。
何とか止まることなく、初マラソンを無事完走することができました。
序盤の気持ちよく走れていた状況から、地獄の35km以降まで、楽しさも厳しさも感じることができました。
スタート・新湊きっときと市場での有森裕子さんの大絶叫声援は今でも忘れません。笑
私の好きな言葉の一つに、
小さなことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道
イチロー選手
というものがあります。
目指したレベルは全く違うのでお恥ずかしいですが、今回の初マラソンサブ4という目標を立てる段階では途方もない目標も、普段の練習方法を考えながら実際に積み重ねたり、食事やケアといった自己管理を徹底する等、日々の小さなことを積み重ねたことで達成できたと思います。
こちらも数々の資格挑戦等により既に実感できているプロセスではありますが、この言葉の大切さを改めて感じることができ、今後の人生でも引き続き実践していきたいと思いました。
以上をもちまして、富山マラソン2021で初マラソンサブ4を目指し、目標達成した方法の発信を終わります。
もし今後同じように記録を目指される方がいらっしゃいましたら、少しでも参考になれば幸いです。
別の機会で、3時間40分を達成した様子も発信したいと思います。
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