はじめに
私は2022年4月に新卒から長年勤めた機械専門商社を退職し、別の機械専門商社へ転職しました。
転職先では輸入機械・設備の販売だけでなく、
・ベルギービール、ベルギー産ノンアルコールビール、ノンアルコールワイン、ノンアルコールスパークリングワインといった輸入飲料販売
・プラスチックリサイクルをはじめとしたエコ事業
・上記ノンアルコール製品を販売する直営レストラン事業
など、さまざまな分野に挑戦していました。
当時は大きな期待を持って転職しましたが、結果として2年後に元の会社へ出戻るという選択をしています。
本記事では、なぜ転職したのか、なぜ出戻りを決断したのか、そして現在どのような気持ちで働いているのかを本音でお伝えします。
転職を考えている方や、出戻り転職に興味がある方の参考になれば幸いです。
なぜ私は転職を決意したのか
当時の私は、新卒から長年同じ会社で働き続けていました。
台湾駐在を経験したり、大手重工メーカーへの出向を無事に終え、仕事内容にはやりがいを感じていた一方で、
・このまま定年までこの会社で良いのだろうか
・新しい環境で挑戦したい
・異なるビジネスモデルを経験したい
・自分の市場価値を試したい
・なるべく早く会社経営に携わりたい
という気持ちもありました。
そんな中で出会ったのが、転職先となる機械専門商社でした。
その会社は輸入機械だけでなく、上記のような非常に幅広い事業を展開していて興味を持ち、創業オーナー社長と面談を進める中で、「この人の下で会社経営を含めて様々なことを学びたい」と思い、決意しました。
家族もいる中で、新卒から13年勤め、給与も安定していた環境から飛び出すということで、かなり悩んで手が震えそうになりましたが、そこを乗り越え、退職願を提出しました。
転職までの流れは、以下カテゴリーの記事をご参照ください。👇
転職~出戻り体験記
転職で得たもの
結果的には2年で出戻りすることになりますが、転職して良かったことは数多くあります。
特に大きかったのは、
✅ 新しい業界や事業への理解
✅ 異なる企業文化の経験
✅ 海外とのやり取りの経験
✅ オーナー社長の考えや経営の厳しさを知れた
✅ 元の会社は決して悪い会社ではないことを再認識できた
です。
元の会社では経験できなかった仕事にも携わることができました。
また、仕事の進め方や考え方が会社によって大きく異なることも学びました。
転職をしなければ見えなかった世界だったと思います。
同じ機械専門商社でも、会社が変わればシステムや事務処理方法が異なるので、慣れるのに少し時間がかかりましたし、輸入機械メインなので、海外メーカーとたくさんやり取りしましたが、TOEICで学んだ英語力だけでは太刀打ちできず、実際のビジネスで使用することで鍛えられました。
機械商社にいながら、輸入飲料を扱うといったことも経験し、酒問屋・料飲店・レストランなど様々な取引先とやり取りをし、ベルギーの飲料メーカーとも良い取引ができ、一緒にベルギー大使と面談・会食するという貴重な経験もできました。
オーナー社長はワンマンでしたが、経営企画室/マネージャー・社長特命事項担当課長として、日本初のノンアルコール飲料をベースとする高速道路サービスエリアでの直営レストラン事業の立上げを任せていただき、本当に苦労しましたが、各団体・取引先の協力のもと、無事に2店舗オープンできました。
年収はどう変わったのか
転職時の条件はマネージャー待遇で、年収はほとんど変わらずに転職できるというものでした。
1年目は、2週間のドイツでの展示会対応など、各事業での社長の指示を確実にこなしていき、ボーナスがプラス査定となり、年収は微増となりました。
しかし、現実は単純ではありませんでした。
2年目になると、立ち上げたレストラン事業が当初のスケジュールから遅れたことや、思うような売上が上がらないといったことから、社長から十分な評価を得ることができず、ボーナスが減額され、結果として年収は下がることになりました。
この経験から学んだのは、
「転職時の年収だけで判断してはいけない」
ということです。
大企業と違い、中小企業のオーナー社長の会社では、社長の一存で給与・ボーナスが決まるので、浮き沈みが大きい傾向があります。
元の会社は、ある程度の年次までは給与が右肩上がりでしたし、ボーナスも個人ではそこまで変動しなかったので、会社の評価制度や企業文化も非常に重要だと感じました。
転職して初めて分かった前職の良さ
転職して初めて気付いたことがあります。
それは、
前職で当たり前だと思っていた環境が、実は恵まれていたということです。
例えば、
・組織の仕組み
・人間関係
・評価制度
・働きやすさ
などです。
在籍中は見えなかった良さが、外に出て初めて見えるようになりました。
これは転職して最も大きな学びのひとつでした。
元の会社も人材不足とは言われていましたが、管理部門には経理部・法務部・システム部・総務部・人事部などがあった一方、転職先ではシステム部が無く、パソコンが得意な社員がシステムを担当し、パソコンのトラブルがあった際は、総務部の社員に見せたところ、データが消失したりしました。。
また、法務関係も相談先が無く自分で調べて対応し、経理はベテランの女性社員1人に属人化していて、人事はもちろん社長が全て1人で決めていました。
このようなことから、「元の会社は会社組織として機能していたな」と思うことがありました。
人間関係では、評価を含めて全ての決定権を持つ社長の顔色を常に伺っていましたし、社長に対する不平不満もそこらじゅうで飛び交っていました。
上司・部下に対する不満は会社の大小関わらず、どこでもあると思いますが、オーナー社長の会社では、全然違う関係性がありました。
働きやすさという点でも、社長は土日構わず働きたい一方で、私は家族もおり土日はしっかり休みたかったのですが、レストラン事業立上げの際は、ゴールデンウイークもほとんど働きましたし、イベント対応等で、土日の勤務もしばしばありました。
マネージャー待遇につき、残業代はつきませんでしたので、土日の仕事も多い場合は、それに見合う年収が必要だと思います。
その点、元の会社でも土日が休めない時期もありましたが、上司もしっかり休みを取っており、年間を通じて土日対応が求められることは無かったです。
出戻りを決断した理由
出戻りという選択肢を考え始めたのは、転職先での経験を通じて、改めて自分のキャリアを見つめ直したことがきっかけでした。
その際、以前からつながりのあった人事部の方へ相談しました。
ありがたいことに話を聞いていただき、出戻りを採用を始めており、私の他にも出戻り社員がいることが分かりました。
在職時の経験・働きぶりや、転職先での経験を評価いただき、役員の面接を経て、出戻り(リターン採用)という形で再び働く機会をいただくことになりました。
もう二度と戻らないつもりで退職したので、周囲の目も含めて、出戻りは決して簡単な決断ではありませんでした。
しかし、「家族もいる中で長く勤められるのはどちらか」を考えた場合、今では自分にとって最良の選択だと感じております。
出戻りして感じたこと
出戻りを経験して感じたことがあります。
それは、
「転職は無駄ではなかった」
ということです。
オーナー社長の下での経験は厳しかったですが、転職先で得た経験によって、
✅ 視野が広がった
✅ 異なる価値観を知った
✅ 海外との仕事の経験を積めた
といった、結果的には自分が望む経験を積むことができたからです。
単に元に戻ったわけではなく、英語のやり取りに以前よりも抵抗が無くなったことやワンマンオーナー社長に鍛えていただいたことから、以前よりも成長した状態で戻ることができたと感じています。
現在の仕事で活かされている転職経験
現在は、転職先で培った海外とのやり取りやオーナー社長に鍛えていただいた経験が大きく活きています。
以前よりも、
・海外サプライヤーとの交渉
・海外案件の推進
・異文化コミュニケーション
に自信を持って取り組めるようになりました。
転職と出戻りの両方を経験したことで、仕事の幅は確実に広がったと思っていまし、会社組織が充実としていると身をもって感じております。
業務上での苦労やノルマのプレッシャーはありますが、「ワンマンオーナー社長の下にいた厳しさと比べたら…」と思うことで乗り越えられることもあり、メンタルが鍛えられたと思います。
結果的に、人生・キャリアにとってはプラスだったと感じています。
転職を考えている方へ伝えたいこと
転職は人生を大きく変える決断です。
ただし、
転職=成功
転職しない=失敗
ではありません。
重要なのは、
✅「なぜ転職したいのか」
✅「転職先でどういった経験をしたいのか」
を明確にすることだと思います。
私自身、転職と出戻りの両方を経験したからこそ、一つの会社の外を見ることの大切さを実感しています。
仮に転職しなかったとしても、転職活動を通じて自分の市場価値を知るだけでも大きな学びになるはずです。
以下のサービスは、無料で利用できます。👇
まとめ・さいごに
私は2022年に転職し、その後出戻りを経験しました。
転職によって、
✅ 新しい事業を経験できた
✅ 海外とのやり取りを学べた
✅ 自分の市場価値を知ることができた
一方で、
✅ 年収は必ずしも上がり続けるわけではない
✅ 評価制度や企業文化も重要
ということを学びました。
結果として、転職も出戻りも私の人生・キャリアにとって価値のある経験だったと思っています。
これから転職を考えている方の参考になれば幸いです。


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